基原植物
Amomum villosum Loureiro var. xanthioides T. L. Wu et S. J. Chen ほか
科 名
ショウガ科
薬用部位
種子塊
原産地
中国南部,タイ,ベトナムなど
生薬の性状
本品はほぼ球形又は楕円球形を呈し,長さ1 ~ 1.5 cm,径0.8 ~ 1 cm,外面は灰褐色~暗褐色を呈し,石灰を散布して乾燥したものは白粉を付けている.種子塊は薄い膜で3部に分かれ,各部には仮種皮によって接合する10 ~ 20粒の種子がある.種子は多角形の粒状で,長さ0.3 ~ 0.5 cm,径約0.3 cm,外面には暗褐色で多数の細かい突起があり,質は堅い.種子を背線に沿って縦断し,ルーペ視するとき,切面は細長く,へそは深くくぼみ,合点はややくぼんでいる.周乳は白色で,淡黄色の内乳及び胚を包み,胚は細長い.
本品は砕くとき特異な芳香があり,味は辛い.
成 分
borneol,camphor,bornylacetate,nerolidol,liquiritin
用 途
(芳香性)健胃,整腸,香辛料
漢方薬
安中散,香砂六君子湯
主要成分の構造
