基原植物
コウホネ Nuphar japonica De Candolle 他
科 名
スイレン科
薬用部位
根茎を縦割したもの
原産地
日本
生薬の性状
本品は,通例,不整円柱形を縦割した片で,ねじれ,曲がり又は多少押しつぶされている.長さ20 ~ 30 cm,幅約2 cmである.外面は暗褐色,切面は白色~灰白色を呈し,一面には径約1 cmのほぼ円形~やや三角形の葉柄の跡があり,他面には径0.3 cm以下の多くの根の跡がある.質は軽く海綿様で折りやすく,折面は平らで粉性である.横切面をルーペ視するとき,外辺は黒色で,内部は多孔性の組織からなり,維管束が散在する.
本品は弱いにおいがあり,味は僅かに苦く不快である.
成 分
nupharidine, deoxynupharidine, nupharamine
用 途
強壮,止血,婦人病(月経不順など)の改善
漢方薬
治打撲一方
主要成分の構造
