ボタンピ

基原植物

ボタン Paeonia suffruticosa Andrews

科 名

ボタン科

薬用部位

根皮

原産地

日本,中国,韓国

生薬の性状

 本品は管状~半管状の皮片で,厚さ約0.5 cm,長さ5 ~ 8 cm,径0.8 ~ 1.5 cmである.外面は暗褐色~紫褐色で,横に長い小楕円形の側根の跡と縦じわがあり,内面は淡灰褐色~帯紫褐色を呈し,平らである.折面はきめが粗い.内面及び折面にはしばしば白色の結晶を付着する.
 本品は特異なにおいがあり,味は僅かに辛くて苦い.

成 分

paeonol,paeonoside,paeonolide, paeoniflorin,benzoic acid

用 途

消炎,排膿,鎮痛(頭痛など),鎮痙,
婦人病(月経不順など)の改善

漢方薬

加味逍遙散,桂枝茯苓丸,大黄牡丹皮湯,八味地黄丸など

主要成分の構造