ハンゲ

基原植物

カラスビシャク Pinellia ternata Breitenbach

科 名

サトイモ科

薬用部位

コルク層を除いた塊茎

原産地

中国,韓国,日本

生薬の性状

 本品はやや扁圧された球形~不整形を呈し,径0.7 ~ 2.5 cm,高さ0.7 ~ 1.5 cmである.外面は白色~灰白黄色で,上部には茎の跡がくぼみとなり,その周辺には根の跡がくぼんだ細点となっている.質は充実する.切面は白色,粉性である.
 本品はほとんどにおいがなく,味は初めなく,やや粘液性で,後に強いえぐ味を残す.

成 分

homogentigic acid, 
3,4-dihydroxybenzaldehyde-diglycoside, arabinogalacturonan,ephedrine

用 途

鎮静,制吐,去痰,鎮咳

漢方薬

小半夏加茯苓湯,半夏厚朴湯,半夏瀉心湯,小柴胡湯,大柴胡湯など

主要成分の構造