カッコン

基原植物

クズ Pueraria lobata Ohwi

科 名

マメ科

薬用部位

周皮を除いた根

原産地

中国,韓国,日本

生薬の性状

 本品は,通例,一辺約0.5 cmの不正六面体に切断したもの,又は長さ20 ~ 30 cm,幅5 ~ 10 cm,厚さ約1 cmの板状に縦割したもので,外面は淡灰黄色~灰白色を呈する.横切面には形成層の特殊な発育による同心性の輪層又はその一部が認められる.ルーペ視するとき,師部は淡灰黄色,木部は多数の道管が小点として認められ,放射組織はやや陥没する.縦切面には繊維性の木部と柔組織とが交互に縦紋を形成する.本品は縦に割れやすく,折面は極めて繊維性である.
 本品はほとんどにおいがなく,味は僅かに甘く,後にやや苦い.

成 分

puerarin,daidzein,daidzin,genistein,
pueroside A,pueroside B,pueroside D,
manntitol

用 途

解熱,発汗,鎮痙

漢方薬

葛根湯,参蘇飲,桂枝加葛根湯など

主要成分の構造