基原植物
Cinnamomum cassia J. Presl
科 名
クスノキ科
薬用部位
樹皮又は周皮の一部を除いた樹皮
原産地
中国南部，ベトナム
生薬の性状
本品は，通例，半管状又は巻き込んだ管状の皮片で，厚さ0.1 ～ 0.5 cm，長さ5 ～ 50 cm，径1.5 ～ 5 cmである．外面は暗赤褐色を呈し，内面は赤褐色を呈し，平滑である．破折しやすく，折面はやや繊維性で赤褐色を呈し淡褐色の薄い層がある．
本品は特異な芳香があり，味は甘く，辛く，後にやや粘液性で，僅かに収れん性である．
成 分
cinnamaldehyde，cinnamic acid，cinnzeylanin，cinnzeylanol，epicatechin，cinnamtannin
用 途
発汗，解熱，鎮痛，（芳香性）健胃，止瀉，
制吐，糖尿病の改善
漢方薬
安中散，桂枝湯，桂枝茯苓丸，葛根湯，小青竜湯など
主要成分の構造
