基原植物
キキョウ Platycodon grandiflorus A. De Candolle
科 名
キキョウ科
薬用部位
根
原産地
中国,北朝鮮,日本,韓国
生薬の性状
本品は不規則なやや細長い紡錘形~円錐形を呈し,しばしば分枝し,外面は灰褐色,淡褐色又は白色である.主根は長さ10 ~ 15 cm,径1 ~ 3 cmで,上端に茎を除いた跡がくぼみとなって残り,その付近に細かい横じわと縦溝があり,多少くびれている.根頭部を除く根の大部分には粗い縦じわ及び横溝があり,また皮目様の横線がある.質は堅いが折りやすい.折面は繊維性でなく,しばしば大きな隙間がある.横切面をルーペ視するとき,形成層の付近はしばしば褐色を帯びる.皮部の厚さは木部の径よりやや薄く,ほとんど白色で,ところどころに隙間があり,木部は白色~淡褐色を呈し,その組織は皮部よりもやや密である.
本品は僅かににおいがあり,味は初めなく,後にえぐくて苦い.
成 分
plarycodin,polygalacin D,betulin,inulin
用 途
鎮咳,去痰,消炎,排膿
漢方薬
桔梗湯,排膿散など
主要成分の構造
