基原植物
モッコウ Saussurea lappa Clarke
科 名
キク科
薬用部位
根
原産地
インド北部,中国
生薬の性状
本品はほぼ円柱形を呈し,長さ5 ~ 20 cm,径1 ~ 6 cmである.僅かに湾曲するものがあり,ときに縦割されている.根頭のあるものでは上端部は茎の跡がくぼんでいる.外面は黄褐色~灰褐色で,粗い縦じわと細かい網目のしわ及び側根の残基がある.ときに周皮を除いたものもある.質は堅くて充実し,折りにくい.横切面は黄褐色~暗褐色で,形成層付近は暗色を呈する.横切面をルーペ視するとき,放射組織は明らかで,ところどころに大きな裂け目があり,褐色の油室が散在している.老根では中央に髄があり,しばしばうつろになっている.
本品は特異なにおいがあり,味は苦い.
成 分
dehydrocostus lactone,aplotaxene,costunolide
用 途
(芳香性)健胃,整腸,利尿
漢方薬
香砂養胃湯,参蘇飲
主要成分の構造
