オウバク

基原植物

キハダ Phellodendron amurense Ruprecht

科 名

ミカン科

薬用部位

周皮を除いた樹皮

原産地

日本,中国

生薬の性状

 本品は板状又は巻き込んだ半管状の皮片で,厚さ2 ~ 4 mmである.外面は灰黄褐色~灰褐色で,多数の皮目の跡があり,内面は黄色~暗黄褐色で,細かい縦線を認めるが平滑である.折面は繊維性で鮮黄色を呈する.
 本品は弱いにおいがあり,味は極めて苦く,粘液性で,唾液を黄色に染める.

成 分

berberine,palmatine, jateorrhizine

用 途

(苦味)健胃,止瀉,消炎,制吐,(外用で)うちみ・ねんざの改善,歯周疾患の改善

漢方薬

黄連解毒湯, 半夏白朮天麻湯 他

主要成分の構造