タクシャ

基原植物

サジオモダカ Alisma orientale Juzepczuk

科 名

オモダカ科

薬用部位

塊茎,通例,周皮を除いたもの

原産地

中国,韓国,日本

生薬の性状

 本品は球円形~円錐形を呈し,長さ3 ~ 8 cm,径3 ~ 5 cm,ときには2 ~ 4に分枝して不定形を呈するものがある.外面は淡灰褐色~淡黄褐色で,僅かに輪帯があり,根の跡が多数の小さいいぼ状突起として存在する.切面はほぼ密で,その周辺は灰褐色,内部は白色~淡黄褐色である.質はやや軽く,砕きにくい.
 本品は僅かににおいがあり,味はやや苦い.

成 分

alisol,alismol,lecithin

用 途

利尿,止渇,鎮うん,止瀉

漢方薬

沢瀉湯,五苓散,猪苓湯,半夏白朮天麻湯,八味丸,六味丸,竜胆瀉肝湯など

主要成分の構造